1000PPM倶楽部とは?

CO2センサーを活用し、
お店や施設などの換気を徹底し、安心できる室内環境作っていく人たち
CO
2濃度1,000PPM以下の、健康で快適な暮らしを志向する人たち
このような人たちとそれを応援する企業がメンバーとして集まった倶楽部です。

「換気の徹底により、感染症に負けない日本をつくる」C-Kanプロジェクトの一環として
コロナ禍でも快適な暮らしをめざすため、発足しました。

なぜ、1,000PPM以下なの?

換気が不十分な場合、感染者の呼気に含まれるウィルスが空気中を漂い、ウィルスを吸う量が多くなることで新たな感染につながります。

空気中の二酸化炭素濃度は0.04%程度ですが、呼気にはCO2が3~5%と多く含まれていることから、CO2濃度を測定することによって、感染者が室内にいた時の空気中に漂うウィルスの量のレベルが分かります。

1970年に制定されたビル管理法では、安全確保や健康維持の観点から、環境衛生管理基準を1,000PPM(0.1%)と定めました。感染症対策としての換気の指標として使うことを意図したものではありませんが、1,000PPMが感染症対策における有用な換気の目安であることが広く認識されています。

CO2濃度の基準値・生体への影響

詳しくはここをクリック

CO2
濃度
説 明
400
ppm
国内の標準的な大気(気象庁観測値)
500
ppm
血中pC02濃度が上昇、交感神経刺激と
同様の生体反応
(Kajtár and Herczeg, 2012
Mac Naughton et al., 2016
Vehyilainen et al.,2016
Zhang et al., 2017)
800
ppm
パンデミック時のエアロゾル感染防止の
基準値
(米CDC、欧州REHVA、英SAGE)
1,000
ppm
エアロゾル感染防止の目安値(厚労省)
建築物環境衛生管理基準値(厚労省)
結核の二次感染リスクを97%低減
できる閾値
(Chunet al., 2019)
認知能力(意思決定・問題解決)が
有意に低下する閾値
(Satishet al.; Allen et al.,2016
Zhang et al.,2017)
2,500
ppm
航空機パイロットの操縦能力低下の閾値
(Allenet al., 2018)
5,300
ppm
宇宙飛行士が無気カ・気分不調・疲労感
を訴える閾値
(Watkinset al., 2010)
C-KanシステムのCO2測定器画面
市販のCO2測定器画面

学校では…

海外における調査で、CO2濃度が1,000PPMを超える室内では、感染リスクが高まるだけでなく、「集中力」や「労働生産性」が低下するなど、健康との相関も多数報告されています。
欧州の教育機関では、既にCO2濃度を測ることが当たり前の世の中になってきているようです。

車の中では…

運転中の眠気の主な原因はCO2濃度です。
空調は内気循環モードと外気導入モードが選択式になっていますが、冷暖房時でも外気導入モードを選択しましょう。
外気導入モードを選択すれば、冷暖房効率は落ちますが、車内を1,000PPM以下に保つことがほぼ可能となります。

就寝中でも…

自宅の寝室で換気の無い状態でドアを閉めて寝ていると、朝には1,000PPMを大幅に超えてしまいます。
CO2濃度が低くなるほど睡眠の質が改善し、翌日の眠気が少ないというデンマークの研究データもあります。

1000PPM倶楽部のライフスタイル

冷暖房と換気を調和させ、暑い夏、寒い冬でも窓開けなどに配慮し、快適温度、快適湿度、快適CO2濃度(1,000PPM以下)を両立させましょう。

家を建てる際には、断熱と全熱交換を導入した空調システムを採用することを検討しましょう。
この空調システムは、省エネにも貢献します。

自宅には温度・湿度・CO2濃度を表示するCO2センサーを置いて、今、過ごしている場所のCO2濃度が1,000PPM以下であることを確認し、超えていたら、窓開け換気やサーキュレーターを活用しましょう。

外出時には常にCO2濃度に注意し、1,000PPMを超える場所には長くいないようにしましょう。

CO2濃度に配慮していないお店や施設などいはできるだけ避け、1000PPM倶楽部メンバーのお店や施設などを積極的に利用しましょう。

エコな暮らしとの両立

換気強化のために外気を取り入れるとエアコンへの負荷が高くなって、電気代が気になります。
また、換気設備は常にONにしているよりも、必要なときにONにすることで、電気代を抑えることもできます。

そこで・・・

CO2センサーを活用して1,000PPMを超えないようコントロールできれば、電気代の上昇も少なく、エコな暮らしとの両立をはかることができるのではないでしょうか。

コントロール方法として、CO2センサーの数値を時々チェックして窓を開けたり、換気扇をONにしてもいいのですが、CO2センサーの数値により自動で換気設備をON/OFFするシステム“BA CLOUD”と組み合わせた“C-Kanスペシャル”を1000PPM倶楽部ではお勧めしています。

システム導入費や維持コストがかかりますが、月平均の電気代が7万円を超えるようなお店や施設では、システム導入による電気代節減メリットが大きくなりますので、是非ご検討ください。
1000PPM倶楽部では、メンバーを対象にシステム導入のお手伝いをしています。

1000PPM倶楽部のメンバーが増えていくと…

新築におけるいい家の基準が変わり、断熱と換気の両方を満足させた家が増えます。

24時間換気の基準(1時間あたり0.5回以上)が変わり、新築では1,000PPM以下(1人当たり30㎥/h以上)が新たな基準となります。

CO2センサーを活用して、睡眠中も含めて自宅内のCO2濃度を1,000PPM以下に保つようになります。

CO2センサーにより、お店や施設内のCO2濃度をお客様に開示することが当たり前になります。
また、1000PPM倶楽部メンバーのお店や施設では、この1000PPM倶楽部のサイトにQRコードでアクセスできるように、卓上POPや店内ポスターに記載します。

不特定多数が利用する施設(公共施設、博物館、美術館など)では、見える場所にCO2センサーを設置するようになります。

オフィスの会議室、打ち合わせスペースでも十分な換気機能を備えるようになります。

外壁の換気口の穴を大きくしない限り、十分な換気工事ができないビルが多い現状があります。
外壁の換気口の修繕工事がビルオーナーから許容されるようになり、工事を行っていない物件よりも、換気工事済の不動産物件が高く評価されるようになります。

1000PPM倶楽部への参加条件

個人メンバー

ご自宅にCO2センサーを設置、または外出時に持参し、健康で快適な室内環境に留意されている方。

年会費は無料ですが、ステッカーなどをご希望の方はご購入いただくことができます。
1000PPM倶楽部のFacebookにご投稿いただけます。

メンバー

1000PPM倶楽部の趣旨に賛同し、お店や施設などにCO2センサーを設置して、お客様がCO2濃度をチェックできるようにしているお店や施設。
1000PPM倶楽部では、日本中のお店や施設に導入していただくことをめざしており、参加方法としてC-Kanスペシャル、C-Kanベーシックからの選択が可能です。

電気代節減のBA CLOUDとC-Kanシステムを組み合わせた、5年リースのC-Kanスペシャルについては詳しくはこちら→

C-Kan ベーシックは、市販のCO2センサーをご利用いただく参加方法です。
年会費5,000円
詳しくはこちら→

企業メンバー

1.健康に配慮している企業
社内の随所にCO2センサーを設置し、従業員の健康と快適な室内環境に留意されている企業。

2.住宅・建材メーカーなど
換気を強化し、CO2濃度1000PPMの室内環境の提供に貢献する企業。

※年会費5万円。

さらなる安心のために

換気は感染リスクを低減してくれますが、いくら換気のいい場所でも、100%安全というわけではありません。

感染者がマスク無しで大声を出したりすると、前にいる方がマスクをしていても感染するリスクが高まりますし、無症状の感染者も多くなっています。
特に、個室ではフロアの換気が行き届かない場合があります。

空気清浄機(CO2濃度に変動ありません)が設置されているかどうか、個室内で独自の換気がなされているかどうかなどをご確認ください。

部屋にCO2センサーが設置されていれば、その数値を確認する。もしくは、ご自身でCO2センサーを持ち込んで確認されることをお勧めします。

ご留意ください

レジのところにCO2センサーを置いているお店をよく見かけますが、レジは店の入口の近くにあることが多いので、店内のどこよりも数値が低く表示されるケースがほとんどです。これでは意味がありません。
また、テーブル席で燃焼器具を使う店、石油・ガス暖房を使用している店ではCO2濃度がその分高くなるため、1,000PPMの基準をあてはめることはできません。

経済産業省のガイドラインでは、CO2センサーは光学式(NDIR式や光音響方式)で補正(校正)機能が付帯したものを推奨しています。
呼気を吹きかけると測定値が大きく変動し、消毒用アルコールには反応しませんので、くれぐれもご注意ください。

CO2センサーご購入の参考資料をご用意しています。
詳しくは、こちらから。

換気のメカニズムをもっと知ろう

換気とは・・・

室内の空気と外の空気を入れ換えることで、室内の空気中にある汚染物質を室内から外へ出したり、薄めたりすることです。

もっと詳しく

室内の空気と、外の空気を入れ換えることで、室内の空気中にある汚染物質を室内から外へ出したり、薄めたりすることです。

汚染物質には、

  • 二酸化炭素(CO2
  • ⼀酸化炭素(CO)
  • ホルムアルデヒド(HCHO)
  • 揮発性有機化合物(VOC)
  • ハウスダスト
  • 花粉
  • 細菌
  • ウイルス

などがあります。

室内の空気の汚れを浄化するために、定期的な換気が必要となります。

必要換気量とは・・・

室内の空気を衛生的に保つために最低限換気しなければいけない、厚生労働省によって定められた空気の量のことを指します。

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室内の空気を衛生的に保つために最低限換気しなければいけない空気の量(一人あたり毎時 30m3/厚生労働省)のことを指します。
この必要換気量を知る目安となるのが、二酸化炭素濃度の濃度を知ることになります。

建築物衛生法では、二酸化炭素濃度を 1,000ppm 以下に抑えるよう定められています。

この必要換気量は、「どの程度の広さの部屋」に、「何人いるのか」により変化しますが、部屋の広さ、そこにいる人数に関わらず「二酸化炭素濃度を 1,000ppm 以下に抑える」ように換気することが、室内の空気を衛生的に保つために効果的だといわれています。

換気の種類

換気には自然換気と機械換気があり、機械換気は、そのしくみによって、第一種、第二種、第三種に分かれています。

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換気には自然換気として、風の圧力を利用した「風力換気」、屋内と外気の温度差で空気に浮力が働き、この空気に働く浮力を利用した「温度差換気」があります。

また機械換気としては、第一種機械換気や第三種機械換気などのような 24時間換気システムの全般換気と、トイレやキッチンなど水蒸気や臭気などが溜まりやすい場所を局所的に換気する局所換気があります。

全般換気の第一種機械換気は、給気と排気共に機械で行うものとなります。
第二種機械換気は、給気を機械、排気を自然排気で行う方法で、給気を機械で強制的に実施することで室内気圧が室外よりも高くなり、排気が自然に促されます。
第三種機械換気は、給気を自然、排気を機械で行う方法で、排気を機械で強制的に実施するため、室内気圧が室外よりも低くなることで、給気が自然に促されます。

最も普及している第三種機械換気の図

CO2以外の空気中汚染物質

空気中の汚染物質により、様々な健康被害が生じます。
そして、誰もが化学物質過敏症を発症する可能性があるのです。

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空気中の汚染物質により、様々な健康被害が生じます。
特に、化学物質過敏症は生活に様々な支障が生じ、改善が難しいことから、絶対にかかりたくない病気の一つです。

以前話題になったシックハウス症候群もその一つです。
原因としては住宅の建材によるものが当初多かったのですが、最近では柔軟剤などに含まれる香料による発症が多くみられるようになりました。

〔参考〕

(一社)日本環境保健機構

(同機構)室内空気質安全サイト

(一社)日本室内空気保健協会 化学物質過敏症サポーター

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